八月の歌。

 周りを見渡すとすっかり夏に模様替えし、また暑い暑い季節がやってきた。

 アスファルトからは陽炎が昇り水面を魚が跳ねる。 

 そして、黙祷を唱える人々の姿がモニターに映し出され、

毎年何とも言えぬ気持ちのまま 後半戦に向かうのだ。 


  戦争を知らぬ世代にとってこれってどうなんだらう。 

 またいつの日か近い将来において同じ歴史を繰り返し

その口伝が途切れた頃 この事象は永遠と続くのではあるまいか? 


 自分の意思とは裏腹に国のために散りゆく花達は何を思い咲き誇るのだらう。 

世界中が悲しみに打ちひしがれ、悔やんでも悔やみきれぬ。


 「今日もHard Rain Is Fallin' 

  心にHard Rain Is Fallin' 

 子供らの肩を打つ 

 飢えてゆく 

 すさんでゆく

 明日への希望など持てないまま」 


 八月の歌が今年も心に響いている。  

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