白日夢。
コロナ禍も少し収束を、見せはじめすっかりそんなことは無かったかのやうな 下界であるが、
季節は梅雨に入りここ毎日のやうに降っている。
嫌だ嫌だと言っていても仕方がないので、無理矢理にフィルムをカメラに詰めて出かける。
今月に入ってまさにその繰り返し。
そしてフィルムが溜まると週末は夜遅くまで暗室に籠る。
今日は、その中の一枚。 自宅から、裏山を越え剣山を過ぎ、神山の方に向かう道中の山頂付近に神社がある。 その神社で、見事な枝垂れ桜が咲くとの噂でこの春に向かった時の一枚。
県内外から、たくさんの観光客が来社しておりそこそこ賑わっていたのだが、
そんな中 ふと僕の目の前を見た事もない動物が通り過ぎてゆく。
「ん??」
白〜灰色で耳もなく丸々していてサイズはパグなどの犬よりまだ大きい。
まさに例えるならそれは子供が描いたやうなタヌキにそっくりなのだ。
後を、こっそり追うとまるで付いて来いと言わんばかりに横目で見ながら一定の距離をおき前を行くのである。
慌てて周囲を見回すとまるで、その瞬間だけ時間が止まってしまったやうなで誰もいないのだ。
ポケットを探って携帯を探すも車の中。
首にかかった唯一のフィルムカメラをチャージしてシャッターを押した。
設定などまるで見ていない。
「 あーー、多分UFOとかに遭遇してもこんななんだろうなって。」
現像が終わってルーペを覗き込んだ。
ご覧いただけるだろうか?
写真中央に写っている動物がそれである。
知人一同10人程で行動を共にしたのにそれを誰一人見ていない。
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