オオキクナッタ。ダケド。

台風のあと、風が少し吹いた昼下がりのとある場面。


母と息子「レオ」が裏庭で何やら遊んでいる様子。

母は、投げたボールを取ってくるように彼女なりの方法で言うのだが、

レオは、そんな言い回しが彼なりに気に入らないようだ。


母「レオくん!はーーーい、今投げたボール持ってきて!!」

レオ「。。。。。。」


そして、母が言う「私の言うことなんかちっとも聞きゃしない。」

「おやつ、あなたより沢山あげてるのに!」

「あなたが、一度やってみて!一緒だと思うけど」

「今暑いからきっと動きたくないのよ!きっとそうに違いない!!」


母から、ピンク色のボールを渡され、空高く僕は投げる。

その瞬間、一閃の矢のやうに走り、そして息を切らしながらボールを銜えて戻ってくる。


発した、号令は「来い!」


これだけなのである。


長い言葉など、それこそ人であらうが、犬でも猫であらうが必要ないのである。












にゃもギャラリー

写真家「ふじをか ひでかづ」のサイトです。

0コメント

  • 1000 / 1000