アキフカシ。
少し、サボっており季節は秋も中盤が過ぎようとしている。
ここ最近、気分というか気持ちの入れ替えがてら大判で精神統一をすることにしている。
乳白の電気酒蔵に所狭しと並べられた多種あるラベルの中から、冷え冷えの一つを取り出す。
横目に製造年月日を確かめてそれをまずはノートに記憶する事から始まる儀式。
「今回はこれで行こう」
パッケージをゆっくりと開け、中身共々手元の黒い袋の中に全てを放り込み、
まずは一口お気に入りを口に含む。
優しくファスナーを閉じて、頭の中から妄想を取り払い指先に全ての神経を集中するのだ。
開けたことすら気づかぬやう繊細に。
そして、右手の人差し指に突起を感じつつ一枚、また一枚と息が切れぬ様に行為を行う。
全てのシークェンスが終わったとき、心は解き放たれ構図の世界の中にダイブし、
場所・時間・気象・気分・季節などその時の五感全てを研ぎ澄まして次のイメージをするのだ。
喉元に流れ込んだ熱い液体と共に一気に別の時間軸へと転移し、
ピントグラス越しに見る光と影を追う夢を見ながら
準備をする夜。
そんな夜。
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